山の日元年 立山縦走と剱岳登山、北アルプス岩の殿堂を歩く

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2016年8月11日 山の日に制定され祝日が始まりました。会社から支給される夏期休暇を上手く組み合わせると、長い連休がとれる可能性が高まりました。

おいらは、この休みを利用して北アルプス、雄山・大汝山・真砂岳・別山と縦走し、剱沢でテン泊、剱岳を登頂してきました。富山の氷見市海岸で見た立山に来たのです。

関東からだと、交通機関はバスが便利で、新宿から直行バスが運行されるので、予約をして夜行バスで翌日朝7時頃に室堂へ到着します。室堂でバスを降りると先ずは立山ホテルの3階まで階段を上り登山道へ出ます。よく見ないと出口が分からなくて、最初二階のバス切符売り場でうろうろしてしまいました。laugh

160811-072622TateyamaTsurugi002_R行程は、

1日目 一ノ越~雄山~大汝山~富士の折立~真砂山~別山~剣沢テン場
2日目 剣沢~別山尾根~剣山荘~一服剱~前剱~剱岳
3日目 剣沢~別山乗越~雷鳥平~室堂

という、オーソドックスな行程です。

室堂から一ノ越までは石畳の道、観光客も歩く道ですから危険箇所はどこにも見当たりませんが、山の日、お盆休みという事でとても混み合っておりました。1時間ほど歩くと一ノ越へ到着、南側に視界が開け槍ヶ岳方面が見渡せます。

160811-082622TateyamaTsurugi004_R左手へ進路を取り、1時間弱で雄山山頂へ到着します。

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160811-093243TateyamaTsurugi001_R山頂には社があって500円の祈祷料を支払うと3003メートルの社まで登頂出来ます。社では禰宜さんに安全登山を祈祷していただけます。おいらが登頂した日の禰宜さんはとても面白いお話をする方で、山頂でのんびりお話を伺いながら少しの間癒やされました。

社をおりると縦走路へ出て北へ歩きます。休憩所が見えてくるあたりで右手に大汝山への道が分かれますから、ザックをデポして山頂を往復してきました。ほんの数分で山頂へ出られます。岩の山頂は小さな木片に大汝山と書かれた看板があるだけですが、3015mとこの山旅の最高点です。

160811-100601TateyamaTsurugi002_R休憩所には、春を背負ってのロケ地となっていました。松山ケンイチさんが主演で映画化された際に使われた小屋だそうです。おいらも見たはずなのですが、う~ん小屋まで思い出せませんでした。小説は読んだ事を覚えています。笹本稜平さん著で、父親が死んで息子が山小屋を引き継いで行く話だったと思います。豊川悦治が演じた、男の生き様が印象的でかっこよさを感じた記憶が残っています。もう一度本かDVD見てみようと思いました。

富士の折立、真砂立てとピークを超して行きます。160811-104121TateyamaTsurugi007_R別山へ向かう尾根はとても広くなだらかで気持ちの良い道でした。天気も良かったので後立山を眺めながらの山歩き、最高の気分です。別山の奥には剱岳の山頂が見えています。剱岳は雪と岩の殿堂と呼ばれるぐらいで、立山の風貌とは少し異なり岩肌がギザギザした黒々とした岩稜です。

真砂岳から別山まではコースタイムで1時間程度ですが、多くの人はそのタイムよりずいぶん短く歩けてしまうと思います。縦走路を別山へ向かう寸前に山頂を左へ巻く道がありますが、噂では岩場が多く歩きにくいので山頂を乗り越えた方が簡単な様です。

160811-131445TateyamaTsurugi010_R剱御前へ向かう道を離れ、右へ進路を取ると剱沢へ下る道があります。正面に剱岳、足下に剱沢と言う最高の眺めを見ながら下る道ですが、少々ざれていて歩きづらいです。しかし、美しく氷河で削り取られたU字谷とその中央にそびえる剱岳の勇姿を眺めると、ここまでの疲れを忘れ足も軽くなってきます。

50分ほど下ると野営管理所が見えてきて、今日の営幕地となります。管理所には診療所が開設されていて、シーズン中には医療スタッフもお見えになるので、簡単な相談を聞いてもらえます。おいらもこの山旅で軽い高山病を発症してしまい、嗚咽が止まらなくなってしまったので、お薬を頂きました。

お礼を伝えることが出来ないので、この場でお礼申し上げます。 🙂
ありがとうございました。

160812-050802TateyamaTsurugi001_Rテントから這い出ると、正面に美しい剱岳が見えました。モルゲンロートに赤く染められて、天気も良さそうです。少し体調を崩した為、遅めのスタートで山頂を目指しました。剣山荘を越えた後は登りばかりかと思いきや、鎖場を越えるたびに一旦下る、アップダウンの激しいルートでした。鎖場も多く、切り立った岩場をトラバースするシーンもあって、結構ハードな登山ですが、岩場は大好きなのでうれしくて仕方がありません。自然と顔がほころんできます。

160812-082929TateyamaTsurugi013_R短いですが、岩場を上の写真の奥の方へトラバースするところとか出てきます。右側はストンと切れたっていて、まるで大キレットを渡るがごとくの所です。写真を見ているとどこに足を置くのかわかりにくいですが、近づいて行くとちょうど足を置くことが出来るぐらいの岩がありますから恐怖感も無く渡ることが出来ました。

垂直に近い壁やトラバースなど色々な岩場を越えて行きます。越えるたびに10m、20mと高度を上げて行くのですから、距離を歩く縦走とは違った面白さがわいてきます。たくさん歩かなくても100mぐらいの高度を上げて行くのですから。ピークを越えるたびに、振り返ると前のピークより高い位置に視線が登るという楽しさ、ロッククライミングまではとうてい行きませんが、岩をよじ登る楽しさを味わえるルートでした。

160812-101845TateyamaTsurugi015_Rこうして、クライマックスカニのたてばいを迎えるのですが、既にここまででずいぶんと鎖場を越えてきていますから、そんなに難しさを感じなくなっています。多くの方がそうでしたが、あまり鎖に頼らず、三点確保をしっかり取って壁に張り付かないよう立てば、次の手がかりがよく見えて、あっさりと登ることが出来ました。

ただ、連休中と言うこともあって、カニのたてばいのとりつきに1時間待ちの大行列が出来ていました。天気が良かったので、体を冷やすことはありませんでした。風があったり太陽が出ていない時にこの待ち時間はきついかもしれません。

渋滞の多くは補助ロープを使う団体ツアーの為に発生する様でした。トップの方とビレーして登るのですが、登り終えるまで次の人が登れないので、その間の待ち時間が長いようです。せめてセルフビレーで本人が鎖を利用して確保しながら登るともう少しスムーズになると思うのですが、そうなると本人のビレー技術が必要になるのでツアーでは無理かもしれないです。

160812-105509TateyamaTsurugi018_Rたてばいからさらに岩稜を数十メートル登るとやっと山頂に到着しました。山頂はすごい混雑で社の前は大賑わい、記念写真はあきらめて、看板と山頂隣の荒城の月で写真を撮り終え下山に取りかかります。

160812-105649TateyamaTsurugi019_2R後立山の美しさ、ずっと眺めていたかったですねぇ。smile

下山ルートは、登りルートとは異なるルートで前剱まで下山します。最初に登場するのがカニの横ばいで、切り立つ岩肌をトラバースするのですが、一歩目がをしっかり見つければ問題なしと言う話でしたので、のぞき込むと足を置く場所に赤いペンキが塗ってあって、心配ありませんでした。おいらは、右足を先に下ろして二歩目を左にしましたが、得手不得手があるので、人それぞれかもしれません。

160812-115938TateyamaTsurugi020_2Rカニのよこばいを下から眺めると一枚岩に罫書きが入れてあり、一歩目の赤い印の所に一歩目がおりれば後は横にしっかりとした足場があるので安心です。真下を良く眺めると高度があるのでそれなりにしびれますが。。。

長いハシゴを下り、平三のコルと頭を上り下り、前剱まで来て振り返ると剱がそびえています。あぁ、もうこんなに下ってきたのかぁとしんみりしながら、でもまだここからの下りは長くて、アップダウンが多いので、下りも結構体力が必要でした。

3日目、テントを撤収し別山乗越を抜けて雷鳥沢へ下ります。

160813-053504TateyamaTsurugi025_R二日間を過ごしたテン場に後ろ髪を引かれつつ、カールを上り詰めて行くと剱御前と別山の稜線上のコルに剱御前小屋が現れてきて、そこを越えると長い下りです。

160813-074129TateyamaTsurugi027_R振り返ると別山に向かってチングルマの花畑が広がっていて見事な眺めです。

沢まで下り終えると、橋を渡って雷鳥沢のキャンプ場に到着します。

160813-082816TateyamaTsurugi001_Rここからミクリガ池付近まで又登って行くのですが、結構しんどいです。ゴール付近だという思いと、ここまで歩いてきた疲れで、最後に室堂まで登りで終える事になるのですが、石畳の階段が永遠に続いているように思えて、立ち止まるとそのまま歩けなくなりそうです。

160813-104852TateyamaTsurugi002_Rミクリガ池の畔には温泉があって、日帰りで入浴も出来ます。3日間の疲れを癒やし、軽食も出来るのでちょっとのんびりしてから、新宿へ帰るバスを待つことにします。

 

皆さんも良い山行きを!sadbye

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