15年12月30日~31日 赤岳登山 ~降雪の少ない年でした~

お正月休みを利用して、八ヶ岳主峰 赤岳 へ行ってきました。

厳冬期のスタートは毎年赤岳で、大晦日か元旦に登頂する事にしています。昨年は家庭の事情で登頂が出来なかったのですが、今年は上手く休みも取れ、家族の説得も出来たので 😥 赤岳を訪れることが出来ました。

東京からだと新宿から特急あずさに乗車して茅野へ向かい、そこからバスで美濃戸口へ行きます。バスも1時間に2本程度往復していますので、自家用車を使わないアクセスが非常に良く、多くの方が利用しています。このルートはとても歴史が古いそうで、有名な多くの登山者が利用したオーソドックスなルートです。美濃戸口から美濃戸を目指し歩き始めます。

151230-103006_R美濃戸口で登山届けを提出します。

今年は異常なほど雪が少なく、いつもなら林道の両側には雪が積もっているのですが、ご覧の通り全く雪はありませんでした。

気温も-2~3°程度でこの時期としては非常に暖かいそうです。

 

1時間程度林道を歩くと美濃戸に到着します。この間林道をショートカットして直登するけもの道もあるのですが、結局急な坂を登ることになりますから健脚な方以外はあまりスピードに変化がありません。下りに利用するのは有効かと思います。(距離が少しだけ短くなりますから)

151230-111832_Rこの看板の左手付近を入ると南沢、林道をこのまま進むと北沢の登山道です。

今日は行者小屋でテント泊なので、南沢を進み直接行者小屋を目指します。北沢は赤岳鉱泉への道ですから登山者も多く、賑やかな登山道となる場合が多いですが、南沢は少し寂しい道です。しかし、近年は厳冬期も期間限定で行者小屋を運営する様になりましたから、こちらの道を選ぶ人も増えてくると思います。

南沢を選ぶもう一つの理由は、苔のきれいなところがあることです。おいらの好きな景色があるので、ついついこちらの道を選んでしまいます。また、赤岳へのアクセスは行者小屋の方が良いですしね。 🙂

151230-122109_R今年の雪の少なさは冒頭にも書きましたが、いつも雪深い南沢ですらこのような状態で、雪が足下に洗われるのは美濃戸中山の麓にある大岩を左へ巻いた付近からでした。いつもなら雪の下で隠れて見えない川の凍結や滝(落ち込み)の凍結が見られますので、視点を変えれば楽しめます。

美濃戸口から2時間程度の登りです、急な登りは少なく、堰堤を巻くために2回ほど大きく迂回しますが、なべて谷を詰めてゆくという道です。道迷いが発生していると看板に出ていましたが、所々赤テープもありますので、注意して歩けば地図に目を落としてルートを確認する事も無く行者小屋まで到着できると思います。

151230-132917_R白川原のあたりまで来ると谷が大きく開けて横岳が目の前に見えてきます。

このあたりまで来るともうすぐ行者小屋だと安心感も広がります。ガスがあるとこの景色も楽しめないのですが、今日は雲一つ無い天気のため大きく視界が開け、右手の木々の隙間からは阿弥陀、赤岳、正面に横岳、少し左手に大同心とパノラマが楽しめました。

しばらく林を歩くと目の前に行者小屋の建物が見えてきます。今日はここで営幕です。既に20張りほどのテントが有り、このところの登山ブームを象徴しています。だって昔は、お正月に今案雪の山奥でテント泊している者は多くても10張り程度でしたから、テント場を探すほど賑わうとは思いも寄らずです。

ここで過ごす際のおいらのレイヤーをメモしておきます。

上:スーパーメリノウール中厚手・ジップシャツ中厚手・クリマプラス100・ライトダウン
下:ジオラインパンツ・トレッキングパンツ中厚手・オーバーパンツ(ゴアプロ3L)
その他:メリノウール極厚手ソックス・メリノウールインナーグローブ

外気温は約-10° ほぼ無風、晴れです。

靴は厳冬期用の物を利用していますが、雪上でじっとしていると右足先が痛くなってきます。血行不良が原因と思われますが、このあたりの寒さの感覚は個人差が大きいので参考程度です。

行動時は、ダウンとジャケットは脱ぎ、上着はジップシャツのみです。稜線に出ると風が強いのでハードシェルを利用します。汗をかかなければハードシェルだけで十分耐えられます。頭部はバラクラバ(目出し帽)を使ってい、風雪が強ければゴーグルも利用します。サングラスよりゴーグルが良いのは、バラクラバとゴーグルを上手く使うとグラスの曇りが少なくてすみます。サングラスは目出し帽を使うと息が上がってくるので曇ってしまい、挙げ句の果てに凍り付くのであまり好きではありません。2000m以上の森林限界を超えた稜線を歩くときはゴーグルを持って行った方が良いと思います。

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翌朝、文三郎尾根を赤岳山頂へ向けて出発です。6:20頃の出発でしたが、まだ薄暗いのでヘッドライトを利用しました。ここから先、稜線まではほどよく雪があり締まっていましたのでアイゼンは無くても登ることが出来ました。アイゼンをつけるとふくらはぎの筋肉に負担がかかりますから、出来れば使わないで登った方が疲労は少なくてすみます。

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ハシゴが現れる頃から周りの木々が低くなって、見晴らしが良くなってきました。右手には阿弥陀岳、左手に赤岳が現れます。赤岳の北壁をよく見るとクライミングをしている猛者が岩壁に張り付いていました。毎年ここで眺める風景ですが、クライミングには昔からとても興味を持っていたのですが、結局やらず仕舞いでおやじになってしまいました。最近はバランス感覚も悪くなってきたと自覚していますから、もう今更始められないだろうなとあきらめました。

長いハシゴが続きます。普段のこの時期であればハシゴは雪の中、手すりの上部が少し雪から顔を出している程度なのですが、ここでも雪は少なく夏道の階段が所々見えて長~い階段上りとなってしまいました。

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1時間程度歩くと阿弥陀への分岐へ出られます。

左手に折れ、赤岳山頂を目指します。右手へトラバースしてゆくと権現岳へ向かう道が途中分岐しますので注意して左手へ山頂へ向かいます。岩場の多くは雪で隠れているはずだったのですが、ほぼ夏道で岩登りでした。アイゼンとピッケルが邪魔になるほどの岩登りで、厳冬期の登山のはずがとても残念です。

151231-075746_R岩場を超えると山頂に出られます。

普段なら赤岳の看板がすっかり隠れるほどの雪があるのですが、初夏の残雪程度の雪しかありません。天気が良いだけにとても残念。なかなか両方の条件が合うことは無いです。

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おいらの経験上赤岳は風の強い稜線というイメージでしたが、今日の赤岳はとても穏やかで吹き飛ばされるほどの風は無く、安定した天気でした。北アルプスや南アルプスの方を眺めると雲が多く、山頂はガスっている様に見えたので、この山域だけがすっぽりと青空に包まれている様に思いました。

山頂から北へ向かい、頂上山荘を越え下り始めます。足の速い登山者に抜かれ、バランスの悪いおいらはゆっくり下ります。下りで膝を痛めたので、登りより下りは歩幅を気にかける様になりました。スピードも意識してゆっくり歩く様になったので、下りは抜かれる事の方が多いです。それでも競っているわけでも無いので、なるべく道を譲ってゆっくり下る事にしています。まだまだ、長く登山を続けたいですから足の故障は厳禁ですからね。

151231-080718_R横岳、硫黄岳、天狗岳、と夏登山で縦走したことのある山々が見えてとてもすてきなコースです。文三郎尾根から来る理由に、この景色を見ながら下る事が出来る事も挙げられます。いつもなら東壁面はもっと多くの雪が見られ、真っ白になっているのですが、今年はミックスで景色が残念ですが、ここからの八ヶ岳の山々は好きな景色です。

展望荘を越えて少し行くと地蔵尾根の頭、お地蔵さんが鎮座している前を抜けて下り始めます。理由はよく知らないですが、多くの登山者がここを登ってきます。こちらの方が登りやすいのかな?確かに岩場は無いので登りやすい様に感じますが、結局下りを同じところを降りない限り岩場を下る事になるので、おいらは好きではありません。夏場は少しだけ岩場を通過する地蔵尾根も冬はほとんどの岩が雪の下になるので、ざれたところも無くアイゼンが効いてとても下りやすい道になると思います。雪の少ない今季でも、階段は隠れていませんでしたが、ざれた岩場を通過すること無く、アイゼンがよく効いて下りやすい道でした。

横岳を抜けて硫黄への縦走コースを歩きたかったのですが、秋に膝を痛めてしまったので少々自信も無く、今回は赤岳登頂だけで下山することにしました。

151231-085513_R無事、行者小屋へ到着し、テントを仕舞い、南沢を下山へ取りかかりました。

冬山登山の入門コースと言われるこの山域ですが、何回来ても飽きないすてきな山域です。夏は静かな苔生した林間を歩き、冬はスノーモンスターと化した木々を眺め、厳しくも優しく迎え入れてくれるこの山域を、又訪れたいと思います。

長文駄文、お読み頂ありがとうございます。何か参考になれば幸いです。

では、良い山行きを!

 

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