2015年9月 槍ヶ岳~双六岳縦走

槍ヶ岳山頂から槍ヶ岳山荘を望む
槍ヶ岳山頂から槍ヶ岳山荘を望む

9月のシルバーウイークを利用して、槍ヶ岳~双六岳を縦走した。

今回のコースは、上高地から入山、横尾を抜け槍沢ロッジで一泊、翌日槍ヶ岳を登頂し、その後西鎌尾根を下って双六岳へ至る。初日は、先行する友人を追いかけて殺生まで行けないかと考えて居たが、暗くなってしまうので諦め槍沢ロッジで宿を取ることにした。

槍沢ロッジにはお風呂が有って、夕方になると汗を流すことが出来る。温泉では無いからボイラーで湧かすのだと思うが、宿泊者へのサービスに満足だった。汗を流し暖かい湯に浸かる、下着を替えられるだけでも体の疲れがすっと消えてゆく、いつものテント泊では得られない気持ちよさだ。

翌朝、4時に小屋を出発し、先行の友人に追いつくためにスピードを上げた。

9月中旬の4時は真っ暗で、ヘッドライトが頼り、それでも人気のこのコースは人がすでに歩き始めている。時々追いついては追い越し、徐々に体が慣れてくるとペースが上がっいった。

8時には槍の肩にたどり着き、槍の穂先へ。
ネットの情報では、連休中の混雑がはしごのところから3時間も並んだと聞いたが、運良がよかったのか、混雑は全く無く往復することが出来た。 🙂   下山時に気づいたのだけれど幾つか目のハシゴのところに多く血がついていた。槍の肩まで下山すると頭に包帯を巻いた方がおられたので、どこか岩で頭部をぶつけたかして怪我をされたのだろう。明日は我が身と自重して登山を続けた。

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穂先は数人の人が居たがそんなに混雑は感じなかった。天気もよい、最高の気分だ。遠くまで見渡せる。これから行く双六、その向こうには鷲羽、水晶、三俣蓮華、遠くには白山だろうか。振り返ればまぶしい日の光の下に大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳が見える、毎年この山域へ来ているが、久しぶりに晴れてくれたように思う。このところずっと雨だった。今日はいい!

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槍の肩へ下山すると、友人は東鎌尾根をやって来た。殺生から東尾根へ詰めて上ってきたらしい。てっきり先に登頂をしたと思っていたのだが、おいらの到着が予定時間よりだいぶ早かったため追い越してしまった様で、これから槍へ登頂すると言う。友人を待つ間、槍の肩でのんびりと時間を使って疲れを癒した。考えてみれば、累計かなりの短時間でここまで歩いてきた事になる。

今回は小屋泊にしたおかげで、荷物はずいぶん軽くなった。基本素泊まりを予定していたので、食料が入った14kgぐらいのザック、それでもいつもよりスピードを上げ歩いたので、足がオーバーヒートしそうだ。前回の雲ノ平縦走の時から始めたワセリンを使って足をケアしている。この二回の縦走、足の指や裏への負担は軽減されているように思う。体のつくりが柔なおいらは、すぐまめが出来てしまうし足の裏が痛くなってしまう。登山は好きだけど人一倍足のメンテナンスを行わないと歩き続けられないのだ。

 

西鎌尾根を下るのは初めて。
以前ここを訪れた時は、双六からやって来たのでずっと登りの厳しい道だと記憶していた。
今度はずっと下りの長い道、天気は良く、硫黄岳がよく見える。赤く焼けた山肌、谷底は青白くガスで染まったのだろうか?色のコントラストが険しい渓谷を引き立たせていた。歩く方向が違うと見える景色も違う。同じ山を何度登っても飽きないのは、その景色の見え方にもある様だ。

幾度かピークを越えた後、大きくピークを登り切ると、眼下に双六小屋が見えた。長い道のりだったが、天気も良く振り返り、振り返り、槍ヶ岳を眺めてはのんびりと尾根道を歩くのは楽しかった。 😀

2泊目の双六小屋、夕食と翌日の弁当をお願いして休む。夜、外へ出ると所々に雲が有るが、合間から覗く星が美しく、今年一番の夜景を記憶に刻むことが出来た。

 

 

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翌朝、5時発で双六へ往復し、雲に浮かぶ槍ヶ岳を眺める。雲が早く流れ、時折ガスに囲まれて視界が悪くなるが、しばらく待つとまたガスがとれて槍の穂先が顔を出す。幻想的な風景に心を奪われた。槍の穂先少し北側に太陽が傘をかけ、虹色に輝いていた。ああ、天気が下るのかな?と感じたが、予想は外れ、この後下山の間も雨に打たれることは無かった。

 

双六からは長い下り、今年の夏も三俣蓮華から双六を通りここを下ったので記憶に新しい道だ。次こそは弓折りを超えて笠ヶ岳へと前回考えていたが、友人の帰郷もあり予定の変更はせずそのまま下山することにした。たぶん、一人で来ていたら進路変更なんてことをしていたかもしれない。 :P 弓折りから笠ヶ岳も、機会が無いとなかなか訪れることが難しい様に感じている。次の登山のコース、下山を始めると既に次の登山を思うのはきっと誰もが同じなのでは無いだろうか。

 

下山後は、新穂高温泉からバスで高山へ、いつもなら高山から名古屋行きのバスに乗って実家(愛知県)へ向かうのだが、シルバーウイークの混雑で全くバスに空きが無く、JR高山線ワイドビュー飛騨での帰省となった。  :cry: これは予算外、お財布に痛いダメージだ。

過去にも幾度か連休にこの帰路を利用したが、名古屋行きのバスに空席無しは初めての事で少々驚いた。JR駅の自由席に並ぶ列も非常に長く、大型連休の国内旅行者が多かったことを体感させられた。

最近は登山者も外国人が目立つようなった。以前はアジアの方が多かったので、話すまでわからない事があったが、今回の山行きは欧米の方が多く見られ、観光立国を目指す日本の政策の一部を垣間見たように思った。登山者が増えることは、うれしくもあり哀しくもあり。心境は微妙だ。

さぁ、次は秋から初冬。

どこへ行きましょうか。 😛

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